地元の学生と企業が木更津のスイーツをつくる/WORK CAMP

WROK CAMPにご参加・ご協力していただいた皆様、本当にありがとうございました。
この企画は地元である木更津の高校生・大学生が実践的な社会経験を学び・楽しみ・つくる居場所です。木更津にゆかりのある地元の企業がオーナーとなり学生たちにミッション(今回は新スイーツの開発でした)を与えます。
記念すべき企画の第1回目のプロジェクトが一つの『節目』を迎えるにあたり、この記事を執筆させていただきます。

こんな時だから”地域”を考える

9月に入って少し暑さにやわらいで、朝も夜も涼しく過ごしやすい時季となってきましたが、依然としてwithコロナの生活スタイルは変わりありません。

出勤して仕事するのが当たり前だった旦那さんは家でテレワークで仕事をして家事を奥さんと分担して家事・育児に取り組んでいます。
学生は休校やオンライン授業etc…
こんな時だからこそ私たちは「地域にとって何が出来るのか?」と、疑問を抱いた人は少なくないはずです。

KISARAZU WORK CAMPに参加した学生の中には誰もが抱いているモヤモヤを実行に移して、地元のバウムクーヘン専門店せんねんの木の新店舗で発売する新スイーツの開発に参加してくれた子達がいました。

だモノを買うのではなく、自分たちが欲しいモノを「つくる」

今回企画したワークショップでは仲間と一緒に商品を開発する楽しさを学生のころから体験出来ます。バイトではただ言われたことをやる。でもいざ社会に出てみると「自分で考えて」と言われるのが現実で、誰も正解を教えてはくれません。

そういった学生と社会人のギャップをなくす為にワークショップを行い、学生のみんなにはなるべく色々な形の社会経験が地域教育でこそ必要であると感じました。

▲木更津東高校の生徒さんと一緒に考えるせんねんの木曽根さんと矢島さん

多くの場合、何かを買うときはすでに完成されていてすぐに使えるor食べられる『商品』を購入します。
しかし、ここに参加した学生さん達は自分たちで考えて『商品』をつくっています。ただ与えられたモノを買うのではなく『つくる』という一手間を加えるだけで、仲間と考えて楽しんでいる姿を見て地域の“企業や商品”、そして“人”を知ることで地元の地域に愛着が持てるのだということに気付かされました。

▲清和短大生の女子チーム
▲木更津総合高校美術部チームと顧問の先生

商品のプレゼンテーション

学校ごとの全5チームに分かれてグループワークを実施しました。
参加した学校は木更津高校・木更津東高校・木更津総合高校・清和短大の4校、計13名の学生さんたちです。

ワークショップの時間は2時間。最初の説明で30分と最後の発表の時間30分とるので実質学生の皆さんが考える時間は1時間もありません。そんなタイトなスケジュールの中、どのチームもハイクオリティの商品プレゼンテーションをしてくれました。

1時間で考えたプレゼンとは思えない内容で、「これがZ世代なのか!?」ってめっちゃ関心と驚き…w
清和短大生の学生さんたちは名前までこだわっていて商品名の「ミニョングラス」の「ミニョン」はフランス語で「可愛らしい」「小さい」という意味があるそうで、Instagramに投稿したくなるようなネーミングを考えてくれました(プレゼンではマジで商品化狙っている気迫がガンガン伝わってきました)

木更津総合高校美術部の生徒さんが考えてくれた「佐高山アイスクリーム」はそのイメージ図に釘付けでした。そしてアイスの概念だけに囚われない奇抜な発想は美術部らしいクリエイティブな商品でした。

どのチームのプレゼンも素晴らしい内容で学生ならではの視点が組み込まれていて、独創性が感じられる商品でした!

それでは、プロジェクトオーナーであるせんねんの木社長曽根さんはどのチームの商品を選んだのでしょうか…?
採用する商品の発表は8月15日に行われたせんねんの木西口新店舗BAACUSプレス発表会で行いました!

緊張の採用商品発表会、、当日

発表会当日。各学校の学生さんたちと記者の方々に参列していただき採用商品の発表を行いました。

▲左:創業支援センター長 瀬沼さん 中央:せんねんの木社長 曽根さん 右:ミライキカク代表 平野

厳正なる審査の結果…
木更津東高校チームの『シーアイス』に決定!!

▲採用されたチームへ新スイーツ1年間無料パスポート贈呈
▲商品の説明を記者さんに行う木更津東高校重田さん

この商品のコンセプトは『コロナ自粛で海に行けない人たちに少しでも海の気分を味わってもらい癒されて欲しい』という思いが込められています。

今回採用されなかった学生さん達もすごく良いアイデアを持ち合わせているので、ぜひ次回も参加してみてください!

最後に

ワークショップから約2ヶ月の試行錯誤を経て…

木更津駅西口にオープンしたバウムクーヘン専門店せんねんの木新店舗「BAACUS」にて地元の学生達と一緒に考えた新スイーツを2020年10月1日からの発売が決定しました!

KISARAZU WORK CAMPでの活動を通して木更津の目玉となり得る新スイーツが木更津駅西口で食べられるので、ぜひ足を運んでみてください。

参加したみなさんの生き生きとした姿をみることができてとても幸せな時間でした。
私はコミュニティデザイナーとして『人と人が繋がる場』であるこのワークショップを継続して地域に貢献できるように精一杯頑張ります。

最後に私から伝えたいこと
今、多く人がコロナという大きな社会問題で経済的にも精神的にも苦しんでいます。
一人の行動は小さくても複数人で取り組めばいつか大きなムーブメントになって誰かの力になることをこの企画を通して実感しました。
その”誰か”は地元の地域かもしれないし、友達かもしれないし、家族かもしれないし、明日の自分かもしれない。

力を必要としている(誰か)が(自分)になる前に『自分ができること』を少し立ち止まって考えてみてください。

たったそれだけで、ほんの少し社会が変わりはじめると思うのです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

(2020/9/28 平野光国)

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